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ピークパフォーマンス

スポーツ心理学について調べてみると「ピークパフォーマンス分析」ということばが出てきます。

これはスポーツにおいて、よいパフォーマンスが出来たときの心理状態を振り返り分析し、常にその状態でいることを理想とし目指すものです。

では日常生活において、そういう「ピークパフォーマンス分析」をやってみるとどうなるのでしょうか。

例えば、あのひととおしゃべりしていた自分は感じがよかっただとか、面白かったとか。きっと魅力的だったにちがいない、など。

そういうことを”ピークパフォーマンス”ととらえて分析してみるとなかなか興味深いです。

内向型は感じやすいという研究もあるくらいなので、そこからすればネガティブな発想におちいってしまいがちな内向型には、こういうポジティブな物の考え方も時にはいいのではないかと思います。

有名人や芸能人にも内向的なひとはいる?

内向的なひとについて書かれた書籍を読むと、なぜか”こういう有名人は内向型です”と断言するくだりがあります。

個人名を出していて、そのひとのイメージが内向型のイメージと合わなかったりすると、どういう根拠でこの人たちを挙げているのだろう?と不思議なのですが、具体的な理由は明記がなかったりもします。

しかしながら、有名人や芸能人の方々を見ていて、”このひとは内向的かも知れない”と思うことはあります。

・むかしのことをよく覚えている
・夜型で朝起きられないとおっしゃっている
・アクシデントが起きてすぐは静観している
・クイズなどで回答に時間制限があるとあきらかに緊張している

たとえば以上のようなことがあると、そう思います。

エネルギッシュに活動する有名人や芸能人が、実は内向的だなんてなんだか勇気が出ます。

自分のことすら、どれくらい内向的あるいは外向的か判断するのはむずかしいので、会ったことのないそんな方々を判断するのはなおのこと困難ですが、ちょっとした妄想程度に”どうかな?”と考えるのは案外楽しいことだと思います。

楽しみを見つける

内向型は情報過多になると、刺激が強過ぎて疲れてしまいます。

一度疲れてしまうと回復しにくいので、出来るなら疲れるような刺激的なことや断続的にたくさんの情報をとりこむことは避けたいものです。

ですが、刺激的なことやたくさんの情報をとりこんでもあまり疲れないことがあります。

それは、平行して内向(情報を整理したり深く考えたり)していられるような内容であること。

その対象が、内向できるような、自分にとって興味や強い関心のあること。

つまり、お楽しみに対しては大丈夫なのです。
疲れるどころかかえって元気になります。

趣味のこと、仕事にまつわること、得意なこと、何か好きなこと。

もし、まだそういったものを見つけていらっしゃらなければ、できるだけいろいろなものを試して探してみられることをおすすめします。

わたしって、こんなに体力があるのか・・・、と驚かれるほど熱中するはずです。

しかし、注意が・・・。
対象に興味のない友人や知人を巻き添えにしませんようにお気をつけ下さい。

体力がないと感じたらどうすればいいのか

参考書籍に次のようなことが書かれていました。

内向型は疲労を回復させにくい遺伝子を持っている、という研究結果がある、と。

疲労を回復させにくいということは、例えば外向型が一時間休息することで回復させる疲労に対し、内向型は2時間の休息が必要になるということです。
(あくまで例えなので、”2倍の時間がかかる”という意味ではありません)

ではどうすればいいのか、とりあえず食事についてしろうとなりに考えてみました。

まず、炭水化物が不足すると疲れやすくなるそうです。

お米やパンなど主食となるものをしっかり食べましょう。

つぎに、たんぱく質も不足すると持続力がなくなるそうです。

牛肉は、鉄分(不足すると疲れやすくなる)をいっしょに摂取しやすく、豚肉は疲労回復に効果のあるビタミンB1が豊富だそう。ちなみに、豚肉はヒレやももにより多くのビタミンB1が含まれているそうです。

それぞれが糖質、脂質と切り離せないので、食べ過ぎるのはあまりよくないのですが、時間がなくてもおにぎり一個、パン一枚を食べる。あと食事にハム一枚とか、おにぎりの具をシャケにするとか、何かたんぱく源となるものを食べるようにする。

はっきりとした実感はしづらく、また栄養については考えだしたらきりがないですが、手始めにこの2つ(炭水化物とたんぱく質)を意識してみてはいかがでしょうか。

ひとの楽しみにつきあう

内向型は、どんな楽しげなことでも刺激が多過ぎるとかえって疲れてしまいます。

そのため、世間でイメージされる楽しいこと、たとえば団体旅行や一般的なレジャーなどが内向型にとってかならずしも楽しいこととは限らない、ということが発生するわけです。

それどころか刺激的な状況がつづくと、ぐったりとしてしまいます。
そんな風になってしまえば、どんなことも十分に楽しめる筈がありません。

内向型は刺激に対して疲労を感じやすく、また疲労を回復させづらい体質なので、こまめに休息をとる必要があります。

とは言え、他のひとをよそに自分だけこまごまと休息するのにはちょっとした勇気と工夫が必要です。

例えば、まるで忍者のごとく、座る場所をまっさきにみつけては腰を下ろす、目をつむる、会話に参加するのをやめて好きなことに思いめぐらす。内省する。すーっといつの間にかみんなから離れてひそかにまた戻ってくる・・・。
(コツはひとごみにまぎれること)

やむをえず誰かの楽しみに合わせて行動せざるをえなければ、何とかしてそういう休息を隙間に盛り込む。

ちょっと大変だけど、ぐったりしてしまう前にやってみると案外いろんなことを楽しめるようになるので、ぜひためしてみてください。

秘めたる力があるのでは・・・

脳が刺激をうけることで疲労を感じやすい内向型は、使えるエネルギーに限界があると思っておいたほうが無難です。

ですが、それは内向型の持つエネルギーの絶対値が少なく、限られているということではありません。

疲れるくらい脳が刺激をうける、ということはそれだけ脳が活発に動いているということです。

エネルギーが少ないのではなく、エネルギーの消費量が多いということなのです。

わたし個人は運動が苦手なこともあり、体力がないであろうことは否定しづらいのですが、こんなにも四六時中何か考え事をしているのならば、使いようによってエネルギーは無尽蔵にあるのではと思うことがあります。

ご自分にそんなものはないとお感じになられても、エネルギーの消費量がとてつもなく大きい何か(原因)をお持ちの筈です。

それが、悩み事なのか仕事なのか趣味なのかはわかりませんが、わかってしまえば案外とエネルギーはうまく回りだすのではないでしょうか。

というか、内なる力、秘めたる力。無尽蔵にあるエネルギー。

そういうものが内向型にはあるもんだ、と思いたい。

カフェでぼー

みなさんはカフェって行かれますか?

お友達とよく行かれますか?ひとりでも?お好きな方はきっとひとりでも行かれますよね。

カフェのコーヒーはちょっと高いです。それはゆっくりする空間が確保されるからでしょう。

でもわたしはカフェでゆっくりできないです。

せっかくゆっくりしようとカフェに入っても、結局食事して飲み物を飲み干すようにしてすぐに出て来てしまいます。

性分というもの(せっかち)もあるでしょうが、やはり内向的だからそういうところで落ち着かないのかもとも思います。

先日、カフェで隣に座っていた女性は、店内に音楽が流れているのにもかかわらず携帯用音楽再生機(itune?walkman?なにかわかりません)で音楽か何かを聞いていらっしゃいました。

内向型は新しい情報などの刺激に過剰に反応し疲労をかんじやすい為、好みのものやおなじみのものを手元に置きたがるらしいのですが、まさにそうしていらっしゃるように思いました。

カフェでぼー、って何だか内向的な行為のような気もしますが、実際には違うように思います。

カフェでぼーにチャレンジなさる場合は、お気に入りのなにかを携帯されることをおすすめします。

扁桃体のはなし パートⅡ

前回、扁桃体の話しを書いた際に「内向型は特に扁桃体が活発に動く気質である、というはっきりした情報を見つけることはできなかった」と書いたのですが、それらしいものを見つけました。(すみません)

それは内向型は高反応、つまり刺激に対してより大きな反応をしめす可能性があるというものです。

アルコールをしませた綿棒をかがすとギャン泣きする赤ちゃんと、そんなに反応しない赤ちゃんとがいるそうです。
そしてギャン泣きしていた赤ちゃん、つまり高反応をしめした子供は成長すると内向的になるのかも知れないという研究をしている方がいらっしゃる、というもの。

高反応ならば、扁桃体も活発に動くと考えられるんじゃないか。その高反応が内向型とイコールになれば、内向型がひとと会った時に不安を感じるようなこと、人見知りするようなことがあってもおかしくはないのでは・・・。

ただし、経験から”初対面のひとと会うことはそれほど危険なことではない”ということを認識していたり、そういう学習や成長過程で得た性格などが影響をおよぼし、かならずしも「人見知り=内向型」と断言はできないようです。

科学的な研究も要注目ですね。

疲労のピークを意識してみる

疲れやすい内向型は、もはや疲れることを避けていては生きていけません。

なぜ疲れやすいかというと、外からのあらゆる刺激に対して脳が活発に動くからで、決して体力がないわけではないのですが、しかしながら使えるエネルギーに限りがあるのは事実です。

では、そんな内向型は何を指針にして行動予定や目標を立てればいいのでしょうか。

”もうこれ以上は動けない。話せない”と思う状態。

それを、「疲労のピーク」と呼ぶことにします。

「疲労のピーク」を迎えた時に、もし一人だったらそのまま休息に入っても問題ないですよね。

でもそれが人前だったら?

ピンチです。集中力はなくなっていて、しどろもどろ。失敗して誰かときまずくなってしまうことも。

疲労することは避けられない。でも、人前で「疲労のピーク」となることを避けようとすることはできる筈。

予定から逆算して行動し「疲労のピーク」を避けたり、「疲労のピーク」が来そうな気がしたらひとりで休憩してみたり。

疲れることを避けてしまうと何事にも消極的にならざるをえないので、もしなにかチャレンジしてみたいと思うような時、「疲労のピーク」を避けることを意識し行動してみてはいかがでしょうか。

正論を言ってみるとこうなる

もし、内向的であるがゆえにひとから理解されないと悲しい気持ちになったり、疎外感を感じるようなことがあったら、私たちはどうすべきなのか?

自分のこころに耳を傾けてみてひとと違うと感じたり、みんなで騒いで楽しもうと誘われても、どうしても楽しそうとは思えなかったり。

そんな時、自分はこう思うからみんなと同じようにはできませんと伝えたとします。すると「これでいいのかな?」という迷いが発生してしまうでしょう。

そうなったら、一体どうすべきなのでしょうか。

実はその時点でなにかを対処すべきなのではなく、必要なのは日頃からの備えなのです。

みんなと違う行動をとるからと言って、敵意はない。みんなのことを嫌いなわけではないと伝えておく。態度で示す。

どんなささいなことにも”ありがとう”と感謝の気持ちを伝える。声にして出す。

そうやって好かれようと気にかけて、信頼を得ようと努力しておく。
そうすればいざみんなと違う自分がいても、大丈夫。
簡単に嫌われたり理解できない偏屈なひととみなされて悲しい思いをすることはなくなります。

・・・ってこれこそ正論!運動して間食しなかったら痩せるよって言うのと同じです!

みなさま、出来る範囲でがんばりましょう。