最後の睡眠

これまで、わたしの実感にもとづいた話しをしてきたので、最後に書籍から得た知識をご紹介したいと思います。

ひとが眠気を感じる時、メラトニンという物質が分泌されているそうです。

そして、そのメラトニンはセロトニンを原料としています。
うつ病になると減ってしまうと言われているセロトニンです。

セロトニンはセロトニン神経から分泌される脳内物質です。
もしセロトニン神経を鍛えることができれば、セロトニン分泌、メラトニン分泌につながり、自然で健康的な眠りを手に入れられるという理屈にもつながります。
というわけで以下、セロトニン神経の鍛え方。

1.太陽の光を浴びる
2.リズムを刻むような運動(体操)をする
3.ごはんをしっかり食べる
4.よく噛む
5.吐く息を意識した呼吸(腹式呼吸)をこころえる
*有田秀穂著「セロトニン脳トレーニング」より

こうして並べてみると、ハードルの高い行為のように感じますが、よく見るとそれほどたいそうな行為でもありません。

1はからだへの影響を実感しやすいと思います。”もう少し寝よう・・・”と思っていたのに、うっかり日光を浴びて目が冴えてしまう、など。
2はダンスなどのことみたいです。まずはひとりで適当に踊ってみてもいいのかも知れません。
3はセロトニンに限らず、脳内物質にはいろんな栄養素が必要なのでバランスよくいろいろ食べる事が良いという話しです。食事で大切なのは、いついかなるときもバランスです。
4はやわらかいものばかりでなく、かたいものも好んで食べると自然とよく噛まざるをえなくなります。
5はなかなかむずかしいですが、呼吸を意識することは大事だと思います。たとえば緊張した時にする深呼吸など。

脳内物質がどうの、という話しはよく耳にするのですが、むずかしくてあんまりよくわかりません。ですが、上記の1〜5はやってみて、リラックスできるようなら続けてやってみられる、というのではいかがでしょうか。
セロトニン神経が鍛えられたかどうかなんてはっきりはわかりません。ですが、少なくともご自身がリラックスしたかどうかが判断基準となれば、それなりに意味を見出せるのではないでしょうか。

もし、これらの記事を参考にしてくださるならば、何をされるにしろ自分の体や気持ちに耳を傾けることが大事であるように思います。どれくらいのストレスならば適度と言えるのか、ほどよくリラックスできる行為など、ご自分と対話しながら改善策を模索してみてください。

では、最後までお読みくださってありがとうございました。

おしまい