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セロトニンってなんだ

セロトニンは脳にある神経細胞から分泌される脳内物質で、不足するとゆうつになったり体調不良になったりすると言われています。

またセロトニンは大脳皮質の働きを調整しているそう。大脳皮質は活性化しすぎると、考えすぎなどを引き起こし気持ちによくない影響がでるのだとか。

セロトニンを増やせば、考えすぎがなくなって内向型もより心が健やかに!という発想はなんだかたんらく的であるようにも思えますが、セロトニンの分泌を促すと言われているものはなんだか健康によさそうなのでご紹介します。

・日光浴をする
・リズム運動をする
・ごはんをよく噛んで食べる
・呼吸に意識を向ける
(有田秀穂著「セロトニン脳トレーニング」より)

うーん。できそうなラインナップであるように思えます。
ぜひ試してみてください。

とりあえず笑って!

表情筋は脳に影響を及ぼしているそうです。
表情筋を動かすと脳が活性化すると言われているらしく、そういうこともあってか落ち込んだ時に無理しても笑顔をつくろうなどというアドバイスが生まれているようです。

ですが、落ち込んでしまって泣いても笑っても気分が晴れない時はあります。

内向型は問題を内在化したがる気質と言われています。
落ち込んだりすると、問題は自分の中にあるとみなしたり、原因を内面に探ったりする傾向にあるようです。

落ち込んでいろいろと考えてしまうのは仕方がありません。
でもそこから這い上がる努力も必要です。
その努力とは表情筋を動かして脳を活性化させることなんだと、まず笑ってみるというのはどうでしょうか。

ただ笑うもよし、コメディーを見るもよし、漫画でも映画でも構いません。
とりあえず笑ってみれば見えてくるものがあるかも。

ひとり言がとまらない

自分のこころの中にあることを外に出すと、心理的に楽になるのだとか。
それが理由なのかどうかはわかりませんが内向型はひとり言が多い気がします。

内向型が脳に刺激を受けた時に活発に動く経路には「ブローカ野」が含まれているそうです。「ブローカ野」とは発話に関係する脳の部分で、発言することなく頭の中だけでいろいろとことばをめぐらせるのはそのせいと考えられます。

脳に刺激を受けた際にその刺激がいちいち「ブローカ野」を通るからひとり言が多いのかどうか、はっきりわかる資料は見つけられませんでした。けれど個人の感覚としては刺激をどう受け止めたかということを頭の中だけにとどめておくことができず、外に漏れ出てしまうためではないかという気がします。

ひとり言が多いと周囲にも迷惑ではないかと考えることもありますが、一応気にはしているということで許してほしいと思います。

嫌なことを思い出してしまう

「あぁ、嫌だった!」「恥ずかしかった!!」というような嫌な出来事を突然思い出すことがあります。

内向型が外からの刺激を受けた際に、脳内でより多くの血流が確認できるところは長期記憶と関わりのある場所だそうです。

以前にも書いたとおり記憶についてはわからないことも多くあくまで仮説となりますが、内向型は長期記憶を日常的に使用する、つまりよく言われる”記憶の引き出し”をつねづね使っているので、そういうことが起こるのではないかと考えられます。

脳内の記憶をコントロールすることについてはいまだ解明されておらず、この嫌なことをふいに思い出してしまうことも、回避するのはむずかしいようです。

でも嫌なことと同じくらい、楽しかったこともふいに思い出すことがあるのでは?
思い出すということはそれだけこころに深く刻み込まれているということです。 アルバムをめくるように記憶とも付き合うほかないようです。

いや、ちょっと待てよ・・・

前回、考えるのが好きだからって真面目だとは限らないという記事を書いたのですが、人生楽しんで何がわるい!と思い直したのでこれを書いています。

人生の楽しみは、お酒、あらゆる遊び、豪華なものや華麗なものというイメージがありますが、それだけじゃない。

内向型にも自己主張のつよいひとは存在すると思うのですが、それらに匹敵する人生の楽しみを主張してイメージを覆すには至っていないようです。

すなわち、考えること。これ以上の楽しいことがありましょうか!

快楽主義と言われたら、じゃあその豪華で華麗な楽しみを捨て去ってみてよと言いましょう!

単なる快楽主義?

考えることが好きだと、とても真面目で誠実なイメージを持ってしまうのですが、内向型は考えたりすることで脳が快感を覚えることもどうやらありそうなため、真面目でも誠実でもなく単に自分の楽しみを繰り返しているだけである可能性もいなめません。

しかも、考えている内容がどうでもいい内容だったり、まったく不真面目な場合もあるわけです。

考えること自体が真面目な行いとするならば、内向型はおしなべて真面目でしょうが、考えるべき焦点がずれていたりすることもありますし、あまり自分のことを真面目と過信するのはちょっと不安です。

真面目と思われているなら、あえて否定する必要もない気はするけれど・・・。
「考える=真面目」の構図をいちど断ち切ると、ちがう自分が見えてくるかも。

注目の的!

人前にでるとなぜか緊張してしまう、というのは内向型の特徴としてあげられるもののひとつです。

参考書籍によると、草食動物が肉食動物にまず視線でキャッチされるのを連想するためだとか。要するに逃走しようとする本能が働いて緊張するのだそう。しかしそれは内向型だけではなく誰しもに当てはまりうる理由なので、内向型はそれに加えて恐怖をつよく感じやすい気質だから、ということのようです。

数人相手よりも大勢の前で話すときのほうが異様に緊張する。違っているのはたくさんの視線が自分にあつまっているということだけ。

では、緊張せずに済ませられる方法はあるのか。

緊張するのは自分ではなく脳の性質のせいなんだから気にやむことはないと思うと緊張がやわらぐらしいです。落ち着かなくちゃと思ったって脳のせいなんだから自分はどうしようもないのだと。そうすると緊張がましになるそう。

ひとのせいというか、自分の脳のせいにするのは何か変な感じなのですが・・・。
それより、緊張している最中にそういう発想をすること自体がむずかしそうです。
できそう!という方、ぜひ試してみてください。

内向的であるということ

内気とか人見知りなど内向型っぽい性格をあらわすことばはいくつもあるかと思うのですが、内向型であることをしめす一番簡単な性質は次の通りです。

外からの刺激を受けて、脳内の血流が多くなる。

血流が多くなり、脳が活発にうごくから疲れる。刺激をより大きいものとして受け止める。

その結果、内気とか人見知りみたいな現象が起こると想像されますが、内気だから内向的、人見知りだから内向的とはならないのです。

外からの刺激を受けて疲れやすい、心身に影響を受けやすい、ただそれだけの話なんだと考えてみてください。

いろんな悩みがもしかしたらシンプルなことに思えてくるかも知れません。

もしかして太りにくいのでは

ドーパミンがたくさん出ると内向型は刺激が強すぎると感じ、ときに”疲れたな”と感じます。

ドーパミンとは、脳内で分泌される神経伝達物質の名前です。ドーパミンが出るとき、ひとはたのしいと感じるのですが、それが多すぎると内向型はかえって疲れてしまいます。

ドーパミンはおいしいものを食べた時にも分泌されるそうです。

脂質や油脂分、うまみなどを感じるとドーパミンが分泌され快感のヒットがはなたれるのです。スナック菓子などを食べ出すと止まらないのは、この快感のヒットのせいでしょう。

快感のヒットがはなたれることで、つい食べ過ぎてしまう。
そういうことが肥満につながるという考えもあるそうです。

ということは、ドーパミンの感受性がつよい内向型は少量でも快感のヒットがはなたれるから、ついつい食べすぎるってことがないのかも!

いやいや、いろいろな心当たりを思えばそんな単純ではなさそう。
もしかしたら快感のヒットを意識しながらお菓子を食べると、食べすぎることがなくなるのかも。

網様体賦活系のはなし

アイゼンクというドイツの心理学者をご存知でしょうか?
(ウィキペディアはこちら

アイゼンクによると、内向型と外向型では大脳皮質の覚醒を引き起こす網様体賦活系の働きが違うらしいです。

アイゼンクがそのような仮説を提唱したのは1960年代頃(正確な年代はつきとめることができませんでした。すみません)なので最新情報ではなく、また科学的根拠も十分ではないらしいのですが、さまざまなことを考慮してもまったく的外れとは言えないようです。

網様体賦活系は外からの刺激を脳に伝えるのに、たとえばそのまま伝えれば刺激が大きすぎると判断されれば刺激を抑えた状態で脳に伝え、逆にそれほどでもなければそのまま伝える、といった調整弁の役割をしており、内向型は調整弁の働きがそれほど強くはないというものです。

つまり、100の刺激をうけた際に、内向型は網様体賦活系がそれほど強くは働かないので90位に感じるところを、外向型は網様体賦活系が強く働くので60くらいにしか感じない、ということが起きます。(数値はあくまで例えです。科学的論拠は何もありません。)

正しく証明されていることではないようですが、自分の刺激の受け方についてはかなりイメージしやすいお話ではないかと思います。