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お酒がよわいのは内向的なせいなのか

内向型の脳が外からの刺激により影響を受けやすいのであれば、自分がすぐに酔っぱらうのも内向的なせいなのでは・・・、と思い調べてみました。

まずわかったのは、お酒に弱いかどうかと内向的かどうかとは無関係であること。

アルコールが体内にはいると、アセトアルデヒド、酢酸と順番に変化していき分解されるらしいのですが、そのアセトアルデヒドから酢酸のくだりでとある酵素が必要となり、その酵素を体質的に持っているかどうかが問題になるらしく、どうやら気質とその体質とは関係がないようでした。

ですが、どんなふうにお酒を飲んでいるかと気質とは、なんとなく関係があるように思います。

アルコールを飲むとドーパミンが出るのですが、このドーパミンのおかげでお酒を飲むと楽しいと感じるそうです。
外向型はドーパミンが出れば出るほど快感となり楽しみが増すらしいのですが、内向型はドーパミンの分泌が多過ぎると、時に疲れてしまいます。ちょうどいいドーパミンの量があるということです。

アルコールが脳にドーパミンを分泌させる経路と、内向型が通常刺激を受けた際にめぐる経路はちがっているため、その関係性を明らかにすることはむずかしくわからなかったのですが、知人の様子を思い返してみると内向型はいわゆる静かなお酒を好む傾向にはある気がします。

また、お酒を飲んで静かになるひとも、もしかしたらドーパミンの分泌にアルコールの分解が追いつかず、どんどん消耗してしまった内向型かも知れません。

お酒の好きな楽しげなひとを見るとうらやましいのですが、たとえお酒が飲めたとしてもどんちゃん騒いだりしないのか私、と思うと何だか不思議です。みなさんはいかがですか?

短期記憶と長期記憶

短期記憶と長期記憶ということばをご存知でしょうか。

短期記憶とは、短い時間覚えていられる記憶、長期記憶とは長い時間覚えていられる記憶のことを指します。

忘却のメカニズムはまだ解明されていおらず、このふたつについてより具体的な性質を示すのもむずかしいようなのですが、とりあえず覚えていられる時間が短いか長いか、という認識をお持ちいただければと思います。

なぜこんな話をするかと言うと、脳内を刺激がめぐるとき内向型は長期記憶に、外向型は短期記憶につながるような経路をたどるという記載を参考書籍の中に見つけたからです。

それは、内向型は記憶力がよくて、外向型は短時間ではあるがたくさんのことを覚えられて、といった単純なことではないようなのですが、内向型は人の名前を覚えるのが苦手というのと無関係とも思えません。

基本的には海馬と呼ばれる部分が、まず短期記憶として情報を受け取って、そのなかで印象深いとかこころに響いたとかいうものを長期記憶として保存するとされているそうです。

私は自分がそうなので、昔のことや好きなことについてやたらよく覚えている人は内向的だと思っています。
内向型のすべてのひとが、そうではないとも思います。
きっと性格によるものも大きいと思います。

内向的であることと、どういう記憶を持っているか、記憶をどう扱っているかはおそらく関係が深いと思います。

秘めたる力があるのでは・・・

脳が刺激をうけることで疲労を感じやすい内向型は、使えるエネルギーに限界があると思っておいたほうが無難です。

ですが、それは内向型の持つエネルギーの絶対値が少なく、限られているということではありません。

疲れるくらい脳が刺激をうける、ということはそれだけ脳が活発に動いているということです。

エネルギーが少ないのではなく、エネルギーの消費量が多いということなのです。

わたし個人は運動が苦手なこともあり、体力がないであろうことは否定しづらいのですが、こんなにも四六時中何か考え事をしているのならば、使いようによってエネルギーは無尽蔵にあるのではと思うことがあります。

ご自分にそんなものはないとお感じになられても、エネルギーの消費量がとてつもなく大きい何か(原因)をお持ちの筈です。

それが、悩み事なのか仕事なのか趣味なのかはわかりませんが、わかってしまえば案外とエネルギーはうまく回りだすのではないでしょうか。

というか、内なる力、秘めたる力。無尽蔵にあるエネルギー。

そういうものが内向型にはあるもんだ、と思いたい。

扁桃体のはなし パートⅡ

前回、扁桃体の話しを書いた際に「内向型は特に扁桃体が活発に動く気質である、というはっきりした情報を見つけることはできなかった」と書いたのですが、それらしいものを見つけました。(すみません)

それは内向型は高反応、つまり刺激に対してより大きな反応をしめす可能性があるというものです。

アルコールをしませた綿棒をかがすとギャン泣きする赤ちゃんと、そんなに反応しない赤ちゃんとがいるそうです。
そしてギャン泣きしていた赤ちゃん、つまり高反応をしめした子供は成長すると内向的になるのかも知れないという研究をしている方がいらっしゃる、というもの。

高反応ならば、扁桃体も活発に動くと考えられるんじゃないか。その高反応が内向型とイコールになれば、内向型がひとと会った時に不安を感じるようなこと、人見知りするようなことがあってもおかしくはないのでは・・・。

ただし、経験から”初対面のひとと会うことはそれほど危険なことではない”ということを認識していたり、そういう学習や成長過程で得た性格などが影響をおよぼし、かならずしも「人見知り=内向型」と断言はできないようです。

科学的な研究も要注目ですね。

失敗したときの内向型

失敗したときに、内向型がどうなってしまうのかを考えてみました。

まず、失敗したという衝撃を受ける。
(脳にストレスが与えられる)

失敗をとりあえず受け止める。
(脳内のより長い経路を衝撃が走る)

なにが起こったのかを深く考えられるようになる。
(副交感神経系がはたらく)
※この時、失敗に対処しようとすぐに行動はできない。

考えすぎてうつっぽくなる。
(副交感神経系がはたらいている状態に長くとどまる)
または、冷静さを取り戻し失敗に対処する。

とりあえず、あせっても内向型の脳はすぐに対処できないので、焦らないこと。

けれど、より長く失敗について考えると脳に過剰なストレスがかかり、さらに対処するのがおっくうになってしまう。

ある程度ゆっくりと失敗を受け止めそれについてよく考えたあとに、かならず行動をともなった対処をすることが大切です。

ちなみに、失敗しても冷静そうに見えて、中の人はてんやわんや、というのが内向型の典型と言えるのかも知れません。

扁桃体のはなし

人見知りをされる方は、人と会う際に脳の扁桃体という部分が活発になり不安を感じるのだそうです。

内向型は特に扁桃体が活発に動く気質である、というはっきりとした情報を見つけることはできなかったのですが、自分は内向的かつ人見知りと感じていらっしゃる方は多いように思います。

扁桃体は、もし損傷があり正常に機能しないとなると恐怖心をいだくことがなくなり、たとえば危険を察知してそれを避ける能力もなくなってしまうそうです。危険ですね。

ですから、人見知りするということは扁桃体がある程度正常に機能しているということなのです。だからあなたが人見知りでも何も心配する必要はありません。

扁桃体とは関係ないのですが、人見知りすることを問題と思われるならば、むしろその本質は相手に対する自分の振る舞いに自分自身が納得していないということではないでしょうか。

会う人全員に好かれることは不可能です。
でも自分を好きになってくれる人だけ相手するわけにもいきません。

納得のいく振る舞いをするのはむずかしいことですが、ちょっとした工夫ならばできそうではありませんか。

去り際に何か心当たりがなくても、相手にひとこと「ありがとう」とかならず言ってみる。相手との距離感がうまくつかめそうにないなら、話題に関する”趣味の話はしない”などの自分ルールをあらかじめ作っておく、など。

ひと付き合いって本当にむずかしい。千里の道も一歩から、ですね。

内向型は人見知りなのか

内向型=人見知り

というのは本当なのでしょうか。

人見知りに関係が深いとされる扁桃体は、脳のなかでも恐怖心や不安を生じさせる部分と言われています。

で、内向型と外向型で扁桃体の動きがそれぞれ違うのならば、

内向型=人見知り

という結びつきを証明する材料になると考え調べてみました。

内向型と外向型では脳が刺激を受けた際の刺激の伝達経路は違うらしいのですが、その伝達経路のなかでの扁桃体の位置づけはどうやら違っているようです。

人見知りをするひとは、ひとと出会った時に扁桃体が活発になる、すなわち不安になるとのことですが、刺激が脳をめぐる経路によって扁桃体が活発になる度合いに違いがあるかどうかまではわかりませんでした。(すみません)

ただ、初めて会うひと、という刺激過多の状況で内向型が自分の納得のいくやりとりをいきなりするというのはかなりむずかしいことでしょうから、そういう意味で内向型は人見知りする傾向があると言えるのではないでしょうか。

脳のはなし

内向型か外向型というのは、生まれつきの気質らしいのですが、結局のところ何が違うのか?

わたしがこれまでに知り得た情報によると内向型は、

・ドーパミンの感受性がつよい
・受けた刺激が脳をめぐる経路が長い

脳内でドーパミンが増えると”楽しいな”と感じるらしいのですが、内向型はその感受性が強いので、ちょっとドーパミンが増えただけでも”楽しい”と感じます。
反対に、外向型はドーパミンが大量に増えないと”楽しい!”と感じないらしく、ドーパミンがたくさん増えるような刺激的なことを好みます。

また刺激が脳内のより長い経路をめぐり、言語野や前頭葉を経た結果あれこれといろいろ考えるはめになるようです。

脳だとか、神経だとかの研究はずっとこれからもされて行くと思うので、これが未来永劫、最新情報ではないでしょうが、ご参考までに。

なぜこんなにも疲れるのか?

どんなことでも、気力さえあれば乗り越えられる。と思っても内向型は疲れやすいのでなかなか何に対しても乗り切るのはやっとのことです。

そんななかで、あれこれと星の数ほど悩みを持ちながら、でも究極的な悩みってこれに尽きる気がします。

すなわち、”疲れやすい”という悩みです。

いろいろ悩んではいても、こうすぐ疲れさえしなければ少しずつでも順調に解決していけそうなのに、と。

さて、その悩みについてはこのサイトでも繰り返し考えて行く予定なのですが、まずはなぜこんなにも疲れるのか?ということについて整理してみます。

とりあえず簡潔に言うと、

・刺激を受けた時に脳の血流が多くなり疲労を感じやすいから
・神経伝達物質の動き方が原因で、消耗してから回復するまでに時間がかかるから

だと思います。

私が読んだ本を私なりに解釈したので語弊があるかもわかりません。
しかし当たらずとも遠からずではある筈。

いずれにせよ内向型が疲れやすいのは体力がないからでも気力がないからでもなく、脳の性質によるものなのです。

それは努力でどうにかなるものではないけれど、いろんなあきらめがつく分、前向きになっていいことだと思います。

内向型が苦手なこと

内向的かどうかのテストを振り返って見てみると、内向的な人間が何に対して苦手意識を持っているか改めてわかるような気がします。

・ひとに合わせるような事
・体力を消耗するような刺激的な事
・プレッシャーのかかるような事

など。

いくつか考えられるこれらの共通点の中で、もっとも単純なのはそれが”外界からの刺激”であるという点です。

自分の内側に目を向ける事が自然な行為である内向型にとって、自分の外側に対処することはそれなりの努力を必要とする行為なのではないかと思います。

とは言え、少しも外向的なところのない人はいないらしいので、自分のなかの外向的な部分を頼りにそれらに対処していけばいいような気もします。

ですが、内向型は疲れやすいので一定の期間にできることはごく限られてきます。

でも苦手なことを得意なことに変える必要などありはしません。

自分の特性、自分の気質は変えようがないからです。

それよりもまずは自分が何を苦手としているかを具体的に把握し、また苦手なことにうまく対処できるようになるには時間と訓練が必要であると知ることが大切のように思います。