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心の入れ物

子供の頃、「たくさんのふしぎ」という月刊誌を購読していたのですが、その中に”人形は心の入れ物”という特集がありました。

ああ、そうかもなと思う一方で、大人になると人形だけじゃない色々なものが心の入れ物になっているような気がします。

テレビドラマを見て泣いたり、インターネット動画を見て笑ったり、広告で得意げな顔をする芸能人になんかムカついたり。

日常的に、色んな何かを通して私たちは感情を表出していると思うのです。

内向的な人は、心の中が忙しいのでそれを全てその都度表出するのは難しいのではないかと思います。だからこそ、その時どきの感情を代わりに受け止める器があると、気持ちも違ってくるでしょう。

皆さんも、自分の心の入れ物を見つけてみてください。

過度のストレスとは?

ストレスと聞くと、健康に悪いというイメージがあります。でも、全くストレスのない生活を想像すると案外つまらないものにも思えます。

では、健康的に過ごすために本当に気をつけるべきストレスとは何なのでしょうか?

よく「過度のストレス」という言葉を耳にします。おそらく、これこそが気をつけるべきストレスなのでしょう。でも、人によってストレスの度合いは違うし、自分が感じることを頼りにするしかなさそうです。

内向型は外からの刺激を受けるとすぐに疲れてしまうので、それによってかえって防御されるように思います。すぐに疲れるので過剰な刺激にさらされ続けるようなことはしないのです。けれど、その分考えることにエネルギーを注いでしまうようにも思います。

うつ病について書かれたものを読むと、病状としてネガティブな思考に陥るというものがあります。

考えすぎてネガティブになる・・・というのはありそうですが、ネガティブな思考に陥るほどの日常的な緊張感について考えると、ネガティブ思考とストレスは鶏ー卵のようにどっちが先か?という問題に行き着いてしまいます。なので、考えすぎることを止めればいいという単純なことではなさそうです。

まず、自分がもし「過度のストレス」にさらされていると感じたら、そこから逃げるべきです。でも自分で気づけない場合もある。そういう時は発想の転換をして、ネガティブな考えを持ちがちなら、どんな状況でも「過度のストレス」がどこかにあると判断して変化することを検討したほうが良いのかも知れません。

受け流す

内面につよい関心を持っていると、時として自分の感情にこだわってしまい、嫌なことを受け止めきれないということがあります。

何が嫌なの?と聞かれても、嫌なものは嫌なのだから仕方ありません。
もし自分が精神的に成長を遂げて、冷静に考えて、そんなに嫌がるべきことなのだろうか?と思えることもあります。
でも、嫌な感情を持ってしまうことを、そう簡単に変えられはしないのです。

そこでどうすればいいのか?

嫌な感情を起こさせることに対し、受け流せるようになること。

負の感情は他人を傷つける原動力にもなり、ただ正直に素直に振る舞っただけというのでは済まないこともあります。
嫌な感情が湧き上がるようなことが何故起こるのか考えだすと、ますます自分の感情に振り回されることにもなります。

負の感情をなかったことにしたり、無視したり、溜め込んで我慢するのは良くありません。
でも、嫌な思いを自分だけがしているのではない場合もある。
常にそうするべきということではなく、時と場合によって”受け流す”ということを選択肢のひとつとして持っているほうが生きやすいのではないかと思うのです。

心的エネルギー

心理学を多少学んでみると、たまに”心的エネルギー”という言葉に遭遇します。

学術的な話になると、そもそもエネルギーという言葉の意味から考えなくてはならなくなるのでとりあえず置いておきます。
私たちが知りたいのはそういう学術的なことではなく、例えば心的エネルギーを失っても自分の努力で回復できるものなのか?というようなことです。

内向的だと外からの刺激に圧倒されてエネルギーをどんどん消耗していく感覚があります。でもエネルギーがどんどん回復して心の底から湧いてくるという感覚はあまり経験したことがないように思います。

心のエネルギーは回復させるのではなくセーブする、という方が実感に近いです。
できる努力があるとすれば、エネルギーを回復させる何かを探求するよりも、無理して刺激的な状況に長く身を晒さないほうが現実的な対策としてはよいでしょう。

考えすぎはよくないよ、と言われたら

考えごとをずっとしていると、なんとなく息苦しいというか、頭が痛いというか、そういう感覚に陥ることがあります。

そういうときは考えごとを「想像」と「妄想」に分類してみてはどうでしょうか。

「想像」は考えの中で物事が展開するけれど、「妄想」は展開はせず同じ考えや場面が繰り返されるだけで先に進みません。

もしこの分類によって頭の痛い考えごとから「想像」だけをのこし「妄想」を捨て去ることができたら、考え始めてから結論に至り行動するまでの時間や考えごとの量を大幅に削減できて、”考えすぎる”ということがなくなるかも。

もやもやしたら書く

自分とは違う種類の人と会うと、もやもやした気持ちになることがあります。

相手に悪意らしきものがある場合も、ない場合もありますが、毎日色々な人と出会う機会があればもやもやなどしょっちゅうということもあり得ます。

そのもやもやは瞬時に言葉にすることがむずかしかったりします。

外向型はわからないですが、内向的な方ならいつまでももやもやを気にしてしまうこともあるかと思います。

もやもやは言葉にすると多少すっきりします。
書くという行いはもやもやを言葉に変換する大きな助けになると私は思います。

エネルギー貯めないと行動できない?

みなさんはエネルギー補給をどうされていますか?
週末に好きなように過ごしてストレス発散する。平日でも夜は好きなことをする。日中でもひそかにこまごまと休憩をとる。

でも常にエネルギーを貯める必要があると感じるなら、そもそも日常に必要なエネルギーが不足あるいは枯渇しているということかも知れません。

何かから抑圧されている状態だと簡単に消耗してしまいます。
逆に、自由で思い通りだとかなり動き回っても大丈夫だったりします。

たとえば自分から選びとったこと(職業や振る舞い方など)でも、実は周りの価値観に合わせていただけという場合に、結果として常に抑圧されたような状態になるということです。

ちょっとむずかしいですが・・・。

もしエネルギー不足をひんぱんに感じるようであれば、そういうことについて考えてみてください。

とりあえず笑って!

表情筋は脳に影響を及ぼしているそうです。
表情筋を動かすと脳が活性化すると言われているらしく、そういうこともあってか落ち込んだ時に無理しても笑顔をつくろうなどというアドバイスが生まれているようです。

ですが、落ち込んでしまって泣いても笑っても気分が晴れない時はあります。

内向型は問題を内在化したがる気質と言われています。
落ち込んだりすると、問題は自分の中にあるとみなしたり、原因を内面に探ったりする傾向にあるようです。

落ち込んでいろいろと考えてしまうのは仕方がありません。
でもそこから這い上がる努力も必要です。
その努力とは表情筋を動かして脳を活性化させることなんだと、まず笑ってみるというのはどうでしょうか。

ただ笑うもよし、コメディーを見るもよし、漫画でも映画でも構いません。
とりあえず笑ってみれば見えてくるものがあるかも。

五月病の前に、3月と4月がある

内向型は外からの刺激などで疲労しやすい気質です。
ですので何かと変化の多い季節、春は苦手という方も多いのではないでしょうか。

進学やクラス替え、新社会人に転勤。他人の転居すらなんとなく憂うつです。
それに加え、春は急に気温が上がるうえ花粉症もあり体調を崩しやすい季節です。

こういう時は気持ちに何もかも持っていかれがちですが、体調により気をつかった方がいいです。

変化に対して疲れたり、不安に感じたりすることをなくしたりはできません。
内向型はそういう気質だからです。
だけど、それについて考えすぎないことは大事です。

気持ちのケアはほどほどに、体のケアをしてみてください。
睡眠、食事、入浴。軽い運動やリラックスできるあそびなど。

春の日差しが皆さんのもとに、ウキウキを運んでくれますように。

運動をしたほうがいい

運動をするとよりたくさんの酸素が脳に送られます。
より多くの酸素が脳に送られると、神経伝達物質と記憶の機能は高まるそうです。

ちなみに脳に酸素が送られる理屈は、それが有酸素運動でも無酸素運動(筋トレなどのことを指すようです)でも言うことができるらしいことをインターネット上で見つけたのですが、逆にそれらの機能が絶対に高まる運動はこれというのは記されていませんでした。

個人的には散歩をすると考えがよくまとまります。歩くといろいろな発想ができて考えを前に進めやすいのです。

考えるのが比較的好きな内向型はたまにはからだを動かしたほうがいいという、ただそれだけのことかも知れません。脳内の血流が多いから疲れやすいと言うならば、内向型こそたくさんの酸素が脳に必要なのでは。

歩く、走る、泳ぐ、筋トレ、ストレッチ、ヨガ。

世の中にはストレス解消に体を動かすことを挙げるひとも多い気がします。
確かにリズムをつけてからだを動かせば、自然と楽しげでかるい気持ちになることもあります。

忙しくてむずかしいと感じても、やってみれば頭がすっきりしてかえって時間を作りやすくなるかも。