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ここで言う内向型とは

内向型とはひとの性格などをあらわす言葉として日常的にも使われうるものです。でも日常的に使う意味とこのサイトで使用するものは少し違うかもわかりません。

内向的であるとか外向的であるなどは気質とみなし、どちらかというと生まれつきのものというふうに捉えています。

内向的かどうかは物事の捉え方や処理の仕方が外向的とは違っているのだという様に考えます。内向的だから良い、悪いという考え方はしません。

ただまるっきり内向的なところないひと、外向的なところのないひとはいないとも考えます。

生まれつきの気質を大事にしつつ、そこにないものを補うことでバランスをとるのが良いんじゃないだろうかなぁ・・・というのが常々思っていることです。

すべての原因は内向型ゆえ?

心理的によくない状態というものがあります。
うつ状態だとか、問題行動があったりだとか、そういう状態です。

そういう状態は、内向的だからこそ陥りやすい、ということはあるのでしょうか?

生まれつきの何か理由があって、そういう状態にあるということもあり得ます。
また環境によってそうなったという場合もあるでしょう。

内向的だから精神的な病気になりやすいということはおそらくないと思います。
自分が内向的で、かつ何か心理的な援助が必要となるようなそういう状態だということがあるならば、原因は気質(=内向的であること)だけでは、少なくともないはずです。

現状に何か問題があるならば、内向的である気質だけが問題といったような原因の特定はむずかしいかと思われます。

レジリエンスについて

心理学について調べていると「レジリエンス」という言葉を目にすることがあります。

これは”心の折れにくさ”という説明がよくなされるものです。

同じような辛い状況にいる人でも、心がすぐに折れてしまうひとと、そうでないひとがいる。そうでないひとが持つものとして「レジリエンス」を指すようです。

レジリエンスがあるかどうかにはいろいろな要因があるようです。
個人の要因だけでなく環境などもあり、「レジリエンスを獲得しよう!」というものではありません。

そういう飛び道具的なものとして扱うよりも、地道に人間関係を築くことで育まれるもののように思われます。

ひとの性格を分類

心理学ではひとの性格を分類するという考え方があります。

よく言う血液型判断は話題には便利ですが、心理学的な根拠はないようです。
ただ”ひとの性格を分類する”という例え話としてはわかりやすいと思います。

その血液型のように性格を分類することを「類型論」と言うそうです。
だけど複雑な人間の性格をいくつかに分類するのは現実的に無理がある。

だからただ分けるのではなくむしろ評価するという考えの「特性論」というものもあるそう。血液型の例えなら、

”あのひとはA型っぽいところが大半だけど、B型っぽいところもちょっとあるよね”

というような。

内向的かどうかだけじゃなく、ほかのいろいろなことも見えてくるのでご関心のある方は専門書などで勉強してみてください。

ご参考にwiki「性格」

心理学的にメジャー?

心理学の教科書をめくってみるとかなりいろいろなことが書かれており、内向的とか外向的とかいうことに関してはあまりページ数が割かれていなかったりします。

そういう総合的な教科書ではなく、ひとの性格、人格、気質について書かれたものを選ぶとおそらく詳しく書かれているかと思います。ですが書いたひとの考えによって捉え方は異なると思うので混乱するかも知れません。

心理学的に言って内向型という考えは決してマイナーではないと思うのですが、定義がはっきり決まっているというものではないように思われます。

内向型ってどんなんだ

”内向型”というのは心理学用語です。精神分析などで使われるようです。

内向型についてはそういう精神分析で使われる、ひとの気質をどうとらえるか?ということの他に、内向型と外向型では外から刺激を受けた時の脳の反応が違うらしいという話があります。

それは、内向型のほうが外向型よりも刺激に対する脳の反応が大きいというものです。

参考書籍を見ていると誰もが確信を持つような結論に至っているわけではなさそうなのですが、ただ内向的な自分からすれば考えたり出かけるとやたら疲れるという個人的な実感と、そういう脳の刺激に対する反応が大きいということに関連があるならば納得できることも多々ある気がします。

え?病気!?

内向的だと神経症とかうつ病とか、そういうあまりよくない状態を連想してしまうこともあるかも知れません。

内向的というのはひとの気質を示すことばなので、人格や性格などのことを指すのではありません。ましてやそのひとの精神状態を示すことばでもありません。

でも内向型でも外向型でも人間なのでそういう精神的な病気になることはありえるでしょう。

では、どんなものを病気と自覚すればいいのか?

精神科医が参照する診断の手引きによれば、基本的には異常行動とか感情のコントロールがきかないとか、医師(他人)が見てはっきりわかるような症状がそれと診断されるようです。

内向的だったら必ず病気ということは絶対にないですが、もし何か気にかかるようなことがおありなら専門家を尋ねられるか、少なくともこういったブログなどのインターネットのみを情報源とするのではなく複数の専門書をお読みになることをおすすめします。

心理学とのつき合い方

「内向型」「外向型」ということばは心理学用語なので、もしこれらにご関心をお持ちで何かを調べられるなら、どうしても心理学的な物の考え方に行き当たってしまうかと思います。

心理学は哲学とか、経済学とかと同じ”学問”なので基本的にむずかしいです。
すべてを理解できなかったとしても全く不思議でもなく恥ずかしくもありません。

ですがせっかく誰かが詳しく調べてくれたことをまったくスルーしてしまうのももったいない。

なので、とりあえずわかるところだけをピックアップしたらいいかも知れません。

むずかしいことを自分なりに解釈すると読み間違ってしまうこともあります。自分なりにわかったつもりで鵜呑みにする、というよりも自分の実感として”そういうことあるかもな”と思われるところをピックアップしたらよいかと思います。

外向型のHSP

HSP(ハイリーセンシティブパーソン)は人口の2割、HSPのうち7割は内向型だそうです。外向型HSPは全体のたった6%ということになるので圧倒的少数派は外向型HSPだと言うことになります。

少数派は分かり合えるひとが少ない。分かり合えるひとが少ないと理解してもらいづらい。そういうことから言えば、内向型HSPより外向型HSPのほうが大変だ!という話になります。

HSPは心理学用語だそうで、内向型、外向型それぞれの特性を具体的に示すのはむずかしくできないのですが、簡単に言うと”すごく敏感で繊細”ということのようです。

すごく敏感で繊細な外向型。参考書籍によると外出や社交イベントなどの行動は好むけれど大きい音などの刺激は苦手なのだそう。

6%なら、17人にひとり?混んではいない電車の中でも、1人くらいはいそうな気がします。

脳をきたえる事はできるのだろうか〜記憶力編〜

記憶は短い間しか覚えていられない短期記憶と、長い間忘れない長期記憶とがあるのだとか。
情報は短期記憶として一旦保存され、重要だとか心に残ったと思われるようなものが長期記憶となるそうです。

内向型が脳に刺激を受けた時により多くの血流が流れるのは、脳の長期記憶に関わる場所という見方があるとのこと。

残念ながら参考書籍においてはむしろ、何でもかんでも長期記憶として保存してしまい物事を思い出すのに脳のどの引き出しに入れたかわからなくなるので、ときどき頭の中がまっ白になる現象が起こる、とあったので内向型は記憶力がいいとは断言しづらいようでした。

インターネット上の記事などによると、短期記憶ではすぐに忘れてしまうのでいかにして長期記憶として脳に保存してもらうかが記憶力をよくする工夫のしどころ、脳の鍛えどころなのだそう。
もともと長期記憶をよく利用する内向型は記憶力を鍛えるより、まっ白になることへの対策が先決のような気もします。

しかしながら、まっ白になることを脱するよりも、墓穴を掘るような余計なことを焦って言わないように心がけることがまず大事だと思います。