ストーリーの作り方

このコロナの中、いつもよりお家で過ごす時間が多い方もいると思います。そこで、私もいつもと違うことをしてみようと思いました。
料理って、他人が作ったものと、自分が作ったものとが仮に同じ味だった場合、自分が作ったものの方がはるかに美味しく感じませんか。それは、ストーリーも同じです。
時には、何億とかかった映画より、自分で作ったストーリーの方が、面白いこともあります。
というわけで、今回は「ストーリーの作り方」について書いていきたいと思います。
注意事項:自分が面白いと思っていても、他人が読んで面白いとは限らないのがミソですが、とりあえず書き上げるところから始めましょう。

【前置き】
いつのことか忘れましたが、ネットで「小説の書き方」と検索すると、ヒットしたサイトに、”小説を書く時に一番大事なのは、世界観”とありました。それは確かに大事だと思うのですが、ここで”世界観?”となってしまったら、割と終わるので、まずは”世界観とは、自分が書けば自然と出るもの”としてはどうかと提案しておきます。
あと、”自分の書きたいこと”も大事です。書いている途中に「一体、自分は何を書いているのだろう?」と思ったら、”自分の書きたいこと”を思い出すことで、再開できます。

【本題】
まず、ストーリーとは、物事の変化を描くことです。
Aという事象が、ストーリーの終わりにA’に変わっている、というようなことです。
それは、主人公の気持ちの変化だったり、主人公と誰かの関係の変化だったり、だいたいはそんなところです。

というわけで、まずAが何かを決めます。
平凡な毎日でも良いですし、逆に最悪な状況でも良いでしょう。

次に、A’が何かを決めます。
平凡な毎日が楽しくなる、逆に最悪な状況が素晴らしい状況に変わる、など。

Aは、読み手に共感して貰えそうな内容や、もしくは自分自身がリアルに描ける何かでいいでしょう。
A’は、読み手や自分が、”こうなれば良いのに”と思うものがいいでしょう。
読み手の予想を裏切って、A’は”こうなればいいな””こうなったら嫌だな”以外から探すのもいいとは思いますが、最初からハードルが高すぎるので、とりあえず書き上げることを目標として、やめておきましょう。

次に、A→A’へ行くには、どうすればいいか?を考えます。
A:恋人がいなくて寂しい毎日
A’:恋人もいてハッピーな毎日
とします。そしたら、主人公は何をするでしょう?
アプリに登録?クラスメイトに相談?街中で好きな人を見つけて、告白の計画?
そんなところでしょうか。

次に、ストーリーの展開を阻むBについて考えます。
例えば、主人公は同性愛者で、恋人が欲しいけど、どうやら自分は多数派ではなさそうなので、どうして良いかわからない、とか、親友がひどい失恋をした後で勇気が持てない、とか。

次に、Bの変化を考えます。B’です。
同性愛を自認した主人公が偶然見つけた相談相手について、その人は異性愛者だと思ってたのに、逆に告白される、とか、ひどい失恋をした親友に気を遣って好きな人との付き合いを迷っていたのに、親友が仕事で成功する、とか。

これで、A→B→B’→A’のストーリー完成です。

・・・え?B’でいきなりハードルが上がっていて、ストーリーが思いつかない?

では、ヒントを置いておきます。
ちなみに、映画や漫画、ドラマなどを飽きるくらい見れば、適当に何か思いつきますが、ストーリー展開においてよくポイントとなるのは次の通りです。
《モチーフ》
・異性愛
・同性愛
・経済的困窮
・金持ちの生態
・殺人事件
《転機となる出来事》
・結婚
・妊娠
・浮気
・昔の恋人との再会
・すっぽかし
・一目惚れ
《状態》
・自分の気持ちがわからない
・相手の気持ちがわからない
《変化のきっかけ》
・嘘
・隠された真実の暴露
《でかいテーマ》
・愛とは何か?
・人生とはどう生きるべきか?
・私とは誰か?

そして、意外と重要なのは『キャラ作り』です。主人公や登場人物のキャラを作り込んでおけば、考えなくても勝手に行動してくれますし、”主人公が言いそうなこと”をセリフとして書き出せば良いので、楽なうえにストーリーもブレにくいです。

いかがでしたでしょうか?
大人気作家でもないのに、こうしてストーリー作りについて講釈を垂れるのは変ですが、料理は自作する方が美味しいのと同じで、ストーリーは下手でも自分で作った方が絶対に楽しい!
一人でも多くの方に、ストーリー作りの楽しさが伝わりますように〜。
☆・゚:*:゚ヽ(・ω・)ノ*:・’゚☆